不思議な分筆線 【カテゴリ:不動産マメ知識】
ある地番の公図をとったところ不思議な表記がされています。1つの土地の中央に分筆線?らしきものが引かれており見た目だけは2筆(2区画)に見えるのです。ただし、この2つの区画を「 ⌒ 」で括ってその頂点に地番が記されています。1つの地番なら分筆線?はいらないでしょうし、「 ⌒ 」も必要なくなります。
周囲の状況から考えると以前に合筆したときの名残のように見えます。
法務局に聞いてみました。測量図まで出してきて結果は
「この(分筆)線は存在する理由がない。職権で削除します」
とのこと。削除するのはよいのですが、何故このような状態になったのか。興味は続きます。調べていくと公図の歴史のようなものに行き着きました。
昔、公図は和紙公図と呼ばれるもので和紙に墨で書かれていました。墨ですから一旦書かれた線は消しようがなく残ります。時代が進み、和紙の図面はマイラーフィルムという透明なフィルムに写されます。当然法務局ではそのような技術はありませんのでフィルム業者に外注します。本来なら外注の時点で不要な墨の線はマイラーに移さないように指示すべきです。しかし膨大な量のために難しかったようです。さらにマイラーから電子化され現在に至ります。
これが私が取った公図の不思議な分筆線の由来です。土地は歴史を映す鏡のようでもあります。この分筆線、あえて消さずに残しておいてもよいような気がしてきました・・
日時:2009年11月17日 08:52

